おはこんばんちは~!
コミュニティエフエムFMまつもとパーソナリティ「すなほんま」です!
79.1MHZ、もしくはアプリ「FMプラプラ」で、
毎週水曜日夕方5時からお送りしている「夕暮れ城下町水曜日」のワンコーナー、
「た・び・の・は・な・し」
のコーナーでお話している内容を、
補足しながらつぶやいていきます~!
18のときからバックパッカーで世界を巡るのが趣味で、何回かに分けてですが、アジアとヨーロッパを中心に40ヵ国ほど世界を巡りまして、5,6年ほど前に、妻との新婚旅行をバックパッカーで世界一周した話を毎週しております!
今回は、
「神の国を意味する、世界遺産マラケシュで熱気と狂乱に酔うぅ~~!」
です😊
先週お話したイタリアから、スペインに渡り、今日は、そこからアフリカのモロッコに渡った話をします。
私は、人生で2回目のモロッコで、前回はフェズという街に行ったので、今回はマラケシュという街に行きました。
マラケシュは、モロッコのほぼ中央にあって、すぐそこにサハラ砂漠の西端に位置する、フェズに次いで都となった街です。
ちなみにマラケシュとはベルベル語で"神の国"を意味します。ヤシの木や砂漠の植物が咲き乱れ、かつてのオアシスの面影を残す、とても素敵な街でした。
泊まった宿は、旧市街の中にあり、土壁の迷路の突き当たりにありました。
門をくぐると、中庭が広がり、美しいモロッコ伝統の模様や細工のインテリアが素敵でした!
ベットにも、異世界さを助長させる天蓋が付いていて、旅情を掻き立てます。
マラケシュの一番の見どころは、世界遺産に指定されている旧市街にある「スーク」とよばれる巨大市場です。
市場っていうか商店街っていうか、香辛料や、日用品、電化製品、八百屋、肉屋と、あと絨毯とか、貴金属とか、絹製品とか、バブーシュっていうスリッパを扱うお土産屋さんとかが、迷路のような無数の路地に、ひしめき合ってる場所です。
なんて表現したらいいのか分からないんですけど、上野のアメ横と、アメ横センタービルの中みたいな、
上野だとたとえば生肉売ってるとなりで、スニーカー売ってて、その隣で果物屋でドリアン売ってるから、すごい匂いみたいな、あのアメ横のカオスみたいな場所の、10倍か20倍か、もしかしたら100倍くらい広くて、砂埃もひどくて、とにかく圧倒的な熱気とパワーを感じる場所でした。
そこに、人も住んでて、猫もいて、ホテルとかペンションもあって、礼拝用のモスクもあって、というなんとも表現できないので、一度みなさん見に行ったら分かってくれると思います。そんなカオスな巨大市場です。
売ってるものの、ほとんどに値札が無いので、主人と交渉しなければならないのも特徴です。
旅先で、人とどんどん絡みたい人には、価格交渉もめっちゃ楽しいと思いますし、最初から、値段を高めに吹っかけてくるので、交渉がめんどくさいって人は大変でとても疲れる、パワーを吸い取られる場所です。
ちなみに自慢ですが、わたしはマラケシュのスークも、それより巨大なフェズのスークも、地球の歩き方のちっちゃい地図だけで迷わず生還しました!なんの自慢にもならないんですけど!
マラケシュのもう一つの見どころは、ジャマ・エル・フナ広場という広場です。昼間はヘビを首に巻いた大道芸人が、芸を見せているのですが、陽が暮れてくると、どこからかともなく屋台が現れて、あたりが暗くなるころには、炭火の串焼きの肉の屋台や、ケバブ屋、生絞りのオレンジジュース屋などの屋台が、広場全体にひしめきあって、かつそこに踊り子や、大道芸人、お客さんの熱気が溢れる、こちらもカオスのような場所でした。
カオス、カオスって、連呼してますけど、ボキャブラリがなくてスミマセン、ジャマ・エル・フナ広場は、それくらい表現しがたい、独特の熱気と雰囲気の場所でした。
広場が2階から俯瞰できるレストランやカフェがあって、窓際の席にしてもらって、夕暮れから夜になるまで眺めていたんですけど、
始めは少しづつ屋台が運ばれてきて、そこからどんどんどんどん、屋台村が出来上がっていくのを、ぼーっと眺める時間が面白かったです。
この設置作業と撤収作業を毎日やってるのが凄いなと感心しました!
あと、オススメは、マジョレル庭園という、世界的デザイナー、イヴ・サンローランが愛したとされる庭園です。庭園の名前になっている「マジョレル」は、ジャック・マジョレルという人が造ったことからで、庭園と、庭園のランドマークの青い建物の美しさに感銘を受けたイヴ・サンローランによってのちに買い取られて、修繕され、今ではマラケシュの観光スポットとして知られています。マジョレル庭園の脇には、イヴ・サンローラン美術館も併設されていました。目が覚めるような青で彩られた建物と、その青さは「マジョレル・ブルー」と呼ばれるほどホントに個性的で鮮やかな色でした。
その青色と新緑の植物が織りなす庭園は、イブ・サンローランをも魅了し、今でもマラケシュを訪れる多くの旅行者を惹きつけています。
普通の植物園と違うのは、ヤシの木、サボテンだけでなく、おそらくマラケシュの植生ではない、竹やブーゲンビリアなども咲く誇り、まるで庭園全体が絵画のような雰囲気で、ただの植物園なんですけど、とても、スタイリッシュで、とてもファッショナブルな印象を受けました。建築や、芸術、デザインが好きな人、または志している学生はぜひ、訪れてほしい場所でした!ミュージアムショップに、イヴサンローランが毎年描いた、かわいいポストカードが売っていて、お土産にオススメです。
モロッコで、美味しかったのは、数年前に日本でも流行した、タジン鍋という陶器を使った料理です。富士山型の蓋を被せて、主にチキンかラムを蒸し焼きにして食べるモロッコの伝統的な郷土料理なんですが、初めにフェズに行ったとき、たまたま、ふらっと入った名前も覚えてないタジンレストランのタジン料理が、めっちゃ美味しくて、滞在期間中、その店ばかり通ったってくらい美味しかったんです。鍋の中で、アフリカの香辛料や独特のソースと一緒に蒸し焼きにされたお肉が、ふっくらホクホクで、かつ、めちゃジューシーで、ほんとにホッペタが落ちるかと思ったくらいでした。なので、マラケシュでも、タジン料理のお店を2,3軒まわったんですが、そこまで美味しいタジン料理には出会えませんでした。
食材や味付けも大事なんですが、たぶん、本場のモロッコのタジン鍋は、火力や水分、蒸し時間など、その店その店独自の、シェフの腕によるところが大きい繊細な料理なんだと思います。
あ、マラケシュのタジン鍋が、フェズより劣っているってことじゃないですよ、たまたま、見つからなかったんだと思います!
みなさんも、もしモロッコに行くことがあったら、ぜひお気に入りのタジンレストランを見つけてみてください!
最後に、去年の9月にマラケシュ周辺を震源とするM6.8の地震があり、モロッコ全土で2000人以上の犠牲者をだしました。
私たちが見てきた、世界遺産の旧市街の街並みが、崩れていくのをテレビで見て、涙が出てきたのを覚えています。
まだ1年経過していないので、復興の最中だと思いますが、日本の能登ももちろんですがマラケシュの方々も、早く元の日常生活に戻れることをお祈りしています。
さて、次回は、スペインに戻って、スペインで感じた事をお話しします
来週もまたお耳をハイシャクハイシャク!
すなほんまでした!
FMまつもと 79.1MHz 【夕暮れ城下町】水曜日17時~
松本平以外のかた、松本在住でもラジオをお持ちでない方は↓↓↓
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